他ジャンルの映像とは違い、社員教育動画は会社の労働品質にまで関わる非常に重要性の高いコンテンツです。それだけにポイントをはずさない制作計画が不可欠。ここでは失敗しない教育用動画の作り方を、かんたんにご説明しましょう。
リアルな取材で
迫真に迫る動画を
現場で起こるさまざまな出来事・トラブル・成功事例は、密着取材映像で見せるが理想的。演技ではない「現場」そのものを提示できるからです。このためには機動力のある撮影が不可欠。また、突発的な撮影も即座に対応できる能力も求められます。
一方で、ただダラダラと現場を撮影すればよいのでないのも事実。密着取材した貴重な素材を、いかにテンポよくかいつまんで見せるか。かつ、指導側の思いや指導したいポイントをたくみに強調する必要もあります。
つまり、通り一遍な生半可な技術と姿勢では教育用動画は作れないのです。それだけ重要性が高く、蓄積ノウハウが必要なジャンルといえます。
多彩な絵作りで
効果的な研修動画を
教育用映像は「専門分野を扱う」という特徴があります。どんな業種でも、それぞれがプロの領域。現場で技術を極めた職人さん、専門職の方のノウハウを題材として扱うわけです。それだけに、奥義をもっとも理解しやすく、伝達しやすい表現に昇華することが肝要。
そのためには撮影技術にせよ、構成にせよ、練りに練った内容が求められます。見せ方ひとつで見る側の印象・理解度は大きく変化する。また一見異ジャンルに見えるいくつもの要素が、実は有機的に結合しひとつのサービスとなっているなど、固定概念にとらわれない適切な構成も求められます。
いわば、他ジャンルとは一風異なる特殊なカテゴリー・それが教育用動画なのです。
内容を熟知して
じっくり制作
教育用映像を、他の記録動画や紹介動画と同列に考える制作会社もあるようです。が、当社はそんなスタンスでは取り組んでいません。教育用動画を代行制作することは、社員教育の一端を担わせていただくこと…そこまで腹をくくって制作しています。極端な話、制作が完了した段階で担当ディレクターが講師の代わりを務められる。そのくらい教育内容を熟知・理解することが重要と考えています。
そんな当社なので、打合せ・台本決定稿upまでの時間を大変重要視しています。そこに最大限の時間とスキルを注ぎ込む。教育用動画は、制作することではなく「教育効果を出すこと」が目的。そう考えればこそ、こうした制作姿勢を貫いているのです。
研修動画は
見てもらえてこそ
教育用の映像といえば、どこか無味乾燥で面白くない。そういった印象が強いと思います。が、これではNG。これまで効果が低かった映像教育は、そもそも内容自体に問題があったはずです。
見てもらえなければ教育にならない。つまり「見せられる」ではなく「見たくなる」ような演出が必須。それは無為に視聴者に媚びることではなく、テンポよく、up to dataなテイストをたくみに反映するということ。
一方、データ・ネット化された動画の世界ながら「何かしら手元に残るモノ」としての装丁がみなおされつつあります。
見る側の意識や感覚まで鑑み、見て退屈しない、見て興味をかきたてられる、映像として単純に面白い。そういった演出を加えることが肝要。そう「魅せる工夫」が不可欠なのです。こうしたことまで手馴れて行える会社かどうか。これも、制作会社を選ぶ上での重要なポイントとなります。
使用目的に合わせて
内容を構成すること
動画のメリット。さまざまなものがありますが「チャプター区切り」もそのひとつ。内容で段落切りし、容易にその部分を頭出しすることができる。
これによって、講義内容に合わせて必要な映像を手軽に活用することが可能です。逆に言えば、チャプター切りを前提として、内容自体を分割構成する意味が非常に大きいわけです。
教育用映像とはいえ、実際は講義の中で適宜つまみ再生することが大半。である以上、講義の進行に合わせて要所要所をいつでも引き出せる、的確にまとめてあることが重要。これによって、偏りの少ない、バランスのとれた教育内容が実現されます。受講側も、聴講だけではない、視聴だけではない「立体的なレクチャー」を受けられるため、集中力が維持しやすくなります。
使いやすさ重視で
全体を構成
極端な話、プロであれば「ありきたりな内容の踏襲で」ひと通りの教育用的映像は構成できます。教育動画もひとつのティピカルジャンルである以上、作業の類型化ができるからです。
が、そんな仕事ぶりで終わらせるのは二流、三流の制作会社。そうではなく、クライアントさまが求める真意は何か、その会社の一番の持ち味は何か、そして企業理念は何かまでをテイストに反映させるのが、本当の意味での一流制作会社。
そのためには、制作効率のみ追求するのではなく、さまざまな角度からテーマを分析し、あらゆる困難なテーマも引き受ける。それが大切です。
こうした制作マインドを持っているかどうか。打合せの中で見極めることを、強くお勧めします。