ポイントを徹底伝授
撮影外注時の留意点
パーティ記録、社内イベント撮影、記念式典の収録…。 会社で、業務で、そしてプライベートで。いま、あちこちで動画を求められるシーンが急増中。これにともない、業務を外部に委託される会社さん・個人の方も増えています。ここでは、撮影を外部委託する際に重要な「業者選び」のこつを伝授します。
記録の動画撮影とは
記録の動画撮影とは
記録の動画とは、文字通り「その場で起こっていることを記録し、鑑賞しやすいように編集した」映像のこと。メジャーな例として「結婚式の記録動画撮影」があります。
このような「業者が仕事として取り組む記録動画」。一般の方が撮影するものと、どう違うのでしょうか。
もっとも大きな違いは「無駄な部分を判断・削除し、必要な部分のみ抽出されている」点。技術もさることながら「内容の分析」が正しく行なわれること。そこが根本的に異なっています。
社内向けのものにしろ個人の行事にしろ、イベント当日はあれこれすることが多く、撮影に時間を割くゆとりはありません。まして、あとで見ることまで考え内容を精査する「機転」、カットを割る「気持ちの余裕」など、取れなくて当然です。
そんな観点からも、重要な行事・記念式典の記録は外部業者に委託するのがベストといえます。
プロの業者さんは、百戦錬磨。さまざまな現場を数こなしているだけに、どんな困難な状況でもできうる限りの手法と工夫で収録してくれるはずです。
動画会社の種類
動画会社の種類
今回のパーティ記録では、発注者の定さんはネット検索によって業者選びをされています。確かに会社案内の動画にせよ記録動画撮影にせよ、検索で委託先を探すのはメジャーな方法。ですが、ここで留意しておきたい点があります。それは「映像制作会社には、いくつかの種類がある」という点。
具体的には、以下の3種に分類できます。
(1) ● 番組制作系のプロダクション
(2) ● 業務制作系のプロダクション
(3) ● 民生需要メインのプロダクション
なぜ、これら3つに分類できるのでしょうか。内容を軸に分析してみましょう。
まず(1)ですが、これはテレビ番組を制作する種類の会社です。テレビ局というプロの検閲眼をクリアする必要があるため、大変高い技術と制作意識を持っているのが特徴。
反面、コスト意識が 「世間感覚」と大きく乖離しているデメリットがあります。
それは、機材が大幅に価格ダウンした今でも変わっていません。具体的には、一回「撮影をしただけ」で平気で10万円以上の金額を請求されます(ENG 1チェーン)。
ですが、この経済状況下、テレビ局相手だけでは会社が持たず(制作原価を極端に下げられているため)、業務分野に進出を試みる会社さんが増えています。
とはいえ、コスト感覚が世間とまるで異なるので、百万円以上など大変高価な制作プラン価格を提示してくる場合がほとんどです。
次に(2)。いわゆる「会社案内・商品案内」などの企業で使用される映像を作成しているプロダクション。実際には(1)とクロスしている会社も多いです。
雰囲気は(1)と似ていますが、大きく異なるのは「コスト意識」が格段に高い点。昨今の経済状況、そしてデジタル・ネット時代におけるユーザーの比較眼や機材の廉価化を高く意識しています。
そして(3)。これは民生ユーザー向けの会社さん。結婚式やお葬式、幼稚園のビデオや学校行事の記録動画の制作などを仕事にしている会社です。三種類の中では、もっともお値段が安いと思われます。
が、最大のネックは「技術力・制作意識の低さ」。もしくは「カメラマンの当たり外れの落差が極端に大きい」こと。
…この理由はいろいろありますが、最大の原因は「スタッフの質」に起因します。
(1)や(2)のカメラマンは「カメラを触る」までに、それなりの修行期間が求められます。また、カメラマンとしての「素質」も、百戦錬磨の職人技師から選別される。それが「プロ」として当たり前のことでしょう。
しかし(3)の場合…(ここだけの話)、素人に近い、最悪の場合 素人同然の人が撮影することが、けっこうある(実際に、数限りなくそういう例を見ています)。素人でなくても、まるで素質のない人が撮影している例は 枚挙にいとまがありません。もちろん、その会社さんではそういう言い方は絶対にしませんけどね…。
以上が、映像プロダクションの大別3種類です。
ネットで業者さんを検索された時。まずはホームページ全体の雰囲気から、上記のどのカテゴリーに分類されるか。それを見極めるとよいでしょう。そうすれば、自然に求める価格帯、品質に合致した業者さんを取捨選択できるようになります。
ちなみに、当社は(2)に相当します。
もっとも競争が激しく、もっとも技術力・制作能力、そして「コストダウンの工夫」が必要となるカテゴリー。その全ての点で、どんな会社とも互角に比較していただける、そう自負しています。
…余談ですが、実は上記のどれにも相当しない制作会社があります。それは「演出・制作のみ つかさどる」プロダクション。
つまり、カメラマン・照明技師など、いわゆる「技術スタッフ」および「機材類」を社内に持たず、「現場作業は全て外注」で 制作を行なう会社です。
賛否はありますが、確実に言えるのは「技術部門を社内に持つ会社より、間違いなく値段が高くなる」こと。
社内に撮影部門がないので、技術側面は全て外注。会社によっては、編集まで外注する(つまり社内では制作・進行管理しか行なえない)会社も。もっとすごい例でいえば、オフライン編集(事前の粗編集)さえできない会社(担当ディレクター)すら存在します。
無論、全て外注ですから値段が大変かさみます。そして当然、一挙一動の外注業務 全てにマージンが加算されます。値段が数百万円になってしまう理由は、ここにある。つまり、お客様が支払う金額のほとんどが「実際の内容・技術」ではなく「マージン」に費やされているわけです…。
ちなみに、当社は技術部門が出自。なので、企画、制作、技術、編集、デザインまで一貫して社内で行なっています。当社の廉価かつ高い業務品質。それを実践できる理由は、ここにあります。
いずれにせよ、そういった面を「かんぐりながら」ホームページをチェックするとさまざまな面が見えてきて面白いですよ(笑)。
複数カメラ撮影とは
複数カメラ撮影とは
記録動画の撮影は、カメラマンが優秀であれば1カメラで万遍なく状況を収録できます(繰り返しになりますが、あくまで『カメラマンが優秀であれば』です)。
ですが、特に「音楽もの」については2カメラ以上の収録を強くお勧めします。なぜなら、コンサートやライブ、音楽ものの収録では1カメラでは「カットによる絵のつなぎ」ができないからです。
そりゃそうですよね、演奏中、録画を切ってカメラマンが立ち位置を変えて再度録画、といった動きをしているとその移動の間の「音」が、ばっさりなくなってしまいます(笑)。
ここで活きるのが「追加カメラ」。たった1台、カメラが増えるだけで驚くほど立体的な収録が可能になります。
具体的に言うと、1カメラだと「演奏者の寄り・引き」程度しか撮れません。
ですが2カメラになっただけで、演奏者はもちろん、各パート担当者の顔のアップ、聴衆の表情、楽器のクローズアップ、三脚による なめらかなズーミングショット、ハンディに変更しての躍動的な絵など、書ききれないほどの豊かなバリエーションが生まれます。
なので、音楽ものは 2カメラにするだけで100倍 楽しい記録動画になると断言してしまいましょう(笑)。
もし具体例を拝見されたいのであれば、ぜひ当社にお問合せください。実際の納品事例を見ていただけます。そして見れば、間違いなく上記の記載に納得していただけると思います。しかも当社の場合 お値段もお安いです。これは特記事項ですね。
放送系のプロダクションさんだと、ショートズーム使用だのTC同期ユニットだのインカムだのとあれこれ理由をつけられ数十万円という超高い見積りを出されてしまいます(笑)。
ですが、当社では、2万8000円(税別)から対応しています。ぜひご検討いただけますと幸いです。
フォトムービーとは
フォトムービーとは
今回のパーティでは「思い出フォトムービー」も制作・上映されました。これは、結婚式で言うところの「プロフィールムービー」に相当するもの。きょうまでの自分の歴史・思い出を、写真で振り返るわけです。
非常にシンプルながら、根強い支持を受け続けるフォトムービー。もちろんムービーですから、単なるスライドとは違います。さまざまなモーション(動く効果)が加えられ、動画変換のうえ仕上げられています。
このフォトムービーは、意外にも需要・用途の多いジャンル。上記の結婚式はもちろんですがお葬式、仲間内でのパーティ、謝恩会、卒業式などなど。大変使いでのあるアイテム。
そして重要なのは、高額なお金と手間をかけて「動画撮影」しなくとも、過去の写真さえあれば制作できる点。
さらに。確かに当人が主人公ですが、実は、当人周辺にいる友人、家族、仲間こそが主役になっている。そう、まさに「共有するメモリー」が提示され、ともに思い出に浸れる。
だから、全員で見て盛り上がれる。今、完全に廃れてしまった「自分史ビデオ」と一瞬似ていますが、内容も目的も志(こころざし)も、まったく異なります。
「あ、私が出てる」「そうそう、こういう時あったよねー」。これがキーワード。
それゆえ、フォトムービーは、完全な自分史ビデオでありながら、俗に言う「自分史ビデオ」とは異なり、とても喜ばれる映像となっています。
という意味でも、フォトムービーはお勧めです。当社では4万8000円から承っています。
謝恩会、お葬式、ゼミの卒業イベントなどなど。検討してみてはいかがでしょうか。