特別企画 映像で商品PRを 効果的な商品紹介ビデオとは

商品を映像でPRするために。留意すべき大切なポントとは

自社の商品を映像でアピールするために。
PR映像の制作を検討されている会社さまも多いことでしょう。
ですが、予算や制作期間、業者の選定など
よく分からないこともいろいろあると思います。
ここでは、先の長沢製作所さまのインタビューを軸に
映像制作を外注するために必要な豆知識を
コラム形式でまとめてみました。
制作会社選定の際に、ぜひ参考にしてみてください。

理屈を「感性表現」に昇華させる
映像ならではの表現方法とは〜具体的なシチュエーション提示ができる〜

映像で商品をご紹介する際、欠かせないこと。それは「状況提示」。
意外と知られていないのですが、実はここ、大変重要です。

たとえば建築関係のアイテムであっても、美容関係のグッズでも。
便利商品でもアイデア商品でも。これは例外なく、重要。

商品をPRするためには「状況描写」「状況提示」が必須なのです。
もっと具体的に言うなら「なぜその商品を買う方が良いのか」、
これを理解させる必要がある、ということ。

商品のご担当であれば、ついつい商品そのものを語ってしまいがち。
仕組みはこう、成分はこれ、本商品がいかに高性能か、などなど…。
気持ちはよく分かります。でも、それではモノは売れないんですね。

世間で言われるとおりです、
「商品を売りたければ、商品を語るな」。

では、何を語るべきか。前述の通り「なぜその商品を買う方が良いのか」
これを、理屈もさることながら「感性として」理解させるお話をすべきです。
言い換えるなら、その商品をとりまく状況のこと。

 ・アイデア商品なら、不便で困っている状況を。
 ・高性能タイヤなら、低性能で困っている現状を。
 ・美容グッズなら、お肌のコンディション維持が大変な状況を。

こここそ、まさに映像の得意分野。さまざまな状況描写、
状況設定を、再現の映像として見せることができる…。

映像なので、見る側も好奇心で見始めてくれます。
そこから引き込まれ、こちら側の思惑通りの動きに沿っていく。

悪い言い方をするならば、一種の「洗脳」。
が、よい商品をPRしているのですから、決して悪行ではありません(笑)。

そう。商品を売るためには「商品」ではなく「状況」を語ること。
映像なら、それを無理なく、効果的に行えます。

営業担当者にも、さまざまな人がいます。説明が上手な人、
コミュニケーションが達者な人、寡黙だが説得力のある人、押しの強い人…。

そんな方々も、全員が全員、口が達者とは限りません。

上手な状況提示・説明。
これをもれなく行ってくれるのが商品PR映像なのです。
 

見る側に緊迫感を与える、あるいは「自分に大きく関係する」という認識を与える。それが「状況描写」。作り手の「創造性」が試される絵










再現・状況描写撮影こそ、クリエイティビティの「粋」。演出・カット割など全ての点で力量が求められる。制作者腕の見せどころ



まっとうな見積り額を見極める
適切な制作費ってどのくらい?〜時代はすでに変わっている〜

デジタル時代の到来とともに、さまざまな分野でコストダウンが進みました。
これに合わせ、映像制作の業界も様変わり。

中小企業さまでも、十分検討できるレンジでの
ビデオ制作が可能な時代になりました。

これまで映像制作といえば、とにかく「お金がかかる」、これが常識でした。

ですが、今はそんなことはありません。パンフレットを制作するのと同レベル、
いや場合によっては、それよりもお安くまとまる場合もあります。

ではなぜそれが可能になったのか。

四の五の語っても理解しにくいので、
単純に、制作に用いる機材の値段で比較してみます(笑)。

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【1996年 当時】
撮影用カメラ:Sony BVW-400A(BETACAM SP)480万円(本体のみ・レンズ別)

【2012年 現在】
撮影用カメラ:Sony PMW-200 (XDCAM EX)  65万円(一体型ハンドヘルド)

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…480万円と、65万円。差額、なんと420万円(!)。

そう、現在はここまで機材の値段が下がっているのです。

しかも見逃せないのは、
上記のベーカムはレンズが別ということ。
つまり、現場乗り出し価格は
優に1000万円を超えているわけです。

しかも、BVW-400Aの CCD F値は F8、画素数は42万画素。
一方のPMW-200はF値 F11、画素数は207万画素。

400Aは、SD画質(640×480)、200はフルHD画質(1920×1080)。

実質差額は800万円以上、
なのに性能は65万の圧勝…というか、勝負になっていない(笑)。

時代が違うのですから、単純に比較してはいけません。
ですが、実際ここまでの差と「反比例」があるのです。

にもかかわらず、時代が変わっても、相も変わらず値段を変えない…
それが従来型の映像制作業者さま。

ここまで機材がコストダウンされているのに、
制作価格だけは1996年のまま。

この事実をよく鑑みた上で、業者選択をしていただきたい。
当社は切にそう願います。

ぜひとも、当社の基本制作価格、
ご参考にしていただければと思います。

>>基本制作費ページはこちら

 

これがBVW-400A。いわゆる「ベーカム」と呼ばれる、往年の放送・報道取材でのデファクトスタンダードカメラ。現在のENGスタイル雛形を作り上げた伝説のカメラ











こちらはPMW-200。XDCAM-EXでフルハイビジョンをファイルベースで収録。画素数も 208万画素で、F値11と明るさもまずまず。イメージャーも1/2サイズ



オンエア映像との違いは、どこ?
企業VP制作の特徴とは〜なぜ従来の「企業ビデオ」はつまらないのか?〜

会社員の方や、就職活動中の方なら
いわゆる「企業もの映像」「会社案内ビデオ」といわれる映像を
目にしたことがある方も、多いことでしょう。

そこでお聞きしたいことがあります。
「その映像、見てどんな印象を持ちましたか?」

当社の経験では、多くの方が
「つまらなかった」「やたら長かった」
「ゆる〜〜〜い感じだった(笑)」と答えられます。

あえて断言したいと思います「あなた方は、正しい!」(笑)。

…ではなぜ、従来の企業ビデオは「つまらない」のでしょうか。

いろいろと理由はあるし、その構造も
当社ではきちんと解説できます。

(もちろん当社では、そのような『ゆる〜い』映像など
 作っておりません!)

戻って。その理由は何か。極論するなら
「カット数が少ない」からです。

これは本文で同社松本さんも語られていますね。

そう、テレビ(特に報道)制作に携わっていた人間からすれば
いわゆる企業ビデオはダサい・
その理由は「カット数が少ない」からです。

やたらダラダラ流れているし、本編尺も無駄に長いし
その割に絵がとろ〜〜んとしていてテンポが悪い。

「じゃぁ、カット数多くすればいいじゃん?」
と、多くの方は思われるでしょう。

ですが、これがいわゆる「従来型映像制作業者」の方々には
大変難しい作業なんですね。

そもそも、テンポの良い作品を作るためのノウハウも経験もないし、
また作品を分析するテイスティング力もない。

仮にそれがあったとしても、
カット数を増やす、ということは換言、
「砂を積むような神経細かな作業が求められる」ことでもあります。

たいていの企業ビデオ業者は、これを嫌います。
そう、彼らにとっては、作品の完成度よりも
「さっさと脱稿すること」の方が重要なのです。

「それはプロとしてどーなの?」…まぁ、私が言わなくても
十分にご理解いただけると思います(笑)。

ですが、そういった構造的な問題が、
企業ビデオ制作会社にはいまだ常識として残っています。

そう、だから「企業ビデオはつまらない(orゆるい)」と
言われてしまうのです。

こうした点を内外からつぶさに観察してきた当社では
決して、そのような作風の映像は作りません。

たとえ手間がかかっても、時間がかかっても。
プロの名にふさわしい完成度の作品を制作します。

これはもはや見ていただくしかないのですが、
ぜひとも他社さまも含めて比較していただき
ご検討いただければと思っております。
 

なぜ従来の企業VPは、ここまでダサくて出来が悪いのか…そう感じる視聴者は数多い。まして現在の人々はテレビ映像に慣れており、特に映像のテンポ感に敏感に反応する











カット数を増やすということは、その分絵のパターンを多く考える必要がある。単に撮影画像を切り張りすればいいわけではない。それゆえ、能力と「やる気」が求められる











バリエーション豊かな映像は、さまざまな工夫・トンチ・配慮が反映されているもの。見る側が退屈しないように…それはまさに、視聴者に対する愛情があってこその産物



映像制作はさまざまな可能性を秘めている
ともに作り上げる映像を〜会社の映像は、社員みんなの共有財産〜

商品PR動画を作る・これは同時に
「商品の拡販計画を、深く練り込む」ことにもなります。

なぜなら、商品PR動画を作る過程で
さまざまな発見・気づき・ひらめきがあるから。

一般に商品紹介ビデオの制作は、社内の担当者が
委託業者に折衝し、制作をつかさどります。

同時に、商品の撮影やPR点の洗い出し・
さらに、よりよく見せるための要素吟味など
制作に付随したさまざまな議論がそこに生まれます。

それゆえ、商品PR動画を制作すると、
制作映像だけでなく、多くの派生メリットが生まれてきます。

この中で特に重要なのは「その商品に対し深く議論・考える」
機会が得られること。これでしょうね。

お仕事で忙しい毎日。なかなかひとつのことについて
深く考えたり、思考をめぐらしたりできないもの。

そんな中、こうした制作が
商品へじっくり思いを馳せる、よいきっかけになるのです。

事実、撮影がきっかけでパッケージデザインを変更したり
あるいは拡販計画を練り直したりといったお話は、
お客さま訪問時によく聞きます。

そう、商品PRビデオを制作すると、
商品はもちろん、それにまつわる業務品質まで・
副次効果でさまざまなクオリティがアップする
きっかけになる、といえます。

 

商品PR映像制作を進行していると、さまざまな点に気づくもの。パッケージに始まり見せ方・デザイン、扱いやすさまで。多くの社内の仲間と携われば効果も倍増する



日々社内で仕事を続けていると、ひとつのことに没頭するのが難しくなる。制作進行に携われば、その商品に対する「思い」も「造詣」も深まってくる



完成度が求められない制作など、ない。
WEB動画の可能性とは〜ジャンルは違えど「基本」は同じ〜

商品PR動画も、最近はさまざまな場所で
多彩に活用されるようになりました。

目立つところでは、公共交通でのデジタルサイネージや
店頭ディスプレイ、さらにWEB動画やYOU-TUBE動画など。

中でも とりわけ話題なのは
やはり「WEB動画」かもしれませんね。

ただこのWEB動画、制作に関して
現在ある種の「異論」が、一部で唱えられているようです。

しかもこの異論、需要側ではなく 供給側が発している模様。

どういうことか。つまり
「WEB動画に完成度は不要・
 さほど造作のない映像でも、生々しくて効果がある」
というもの。

言っている意味は、きちんと理解できます。
ですが、それでもあえて言います「それは違います」。

たとえば、報道で考えてみる。

民生用ミニカメで偶然撮られた、生々しい映像。
確かに迫力満点・その瞬間を押さえた! という点で
存在価値は大変高い。

ですが、スタジオ部分も含めてニュース番組の最初から最後まで
こんなブレブレ映像「のみ」が続くのであれば、
あなたは翌日、その番組を見たいと思うでしょうか?

つまり、完成度の低い映像の存在価値は
あくまでも「完成度の高い映像があって」初めて特性が発揮される、
あるいは存在価値が見出される、ということ。

そして何より困るのは、これを主張している方々の存在。

「造作の未熟な映像でも効果がある・
だから私どもの未熟な映像を買ってください」
それが、こうした方々の主張。

ですが実際は、制作力の無さ・修行不足を
論点をすり替え、自己弁護しているに過ぎません。

断言しますが、企業VPでもWEB動画でも、
報道でも番組でも基本は同じ。

「完成度の低いものでは効果は無いし、
      逆に見る側に軽んじられて終わる」。

ましてや企業ビデオは、それが商品ご紹介VPなどの場合
商機をかけた真剣勝負ともいえる。

そんなところに、PRと称して
完成度の低い映像を持ち出してきたとする。

そうなると、もはや商品がどうのこうの以前の問題として
そもそもその精神性こそが、相手から疑われます。

分かりやすく言えば、
フォーマルな場所に寝巻きで現れるのと同じ。

そんな精神性の会社の「ファンになる」ような人は、世の中にいません。
当然、そこから何かが開拓できるようなことは、決してない。
マーケティングうんぬん以前の問題です。

そう考えるなら、やはり映像は完成度こそ重要。
それは、見る側に対する思いやりでもあります。

そしてこれは、ジャンルは違えどどんな映像でも同じこと。
だからこそ、
映像は本質的な制作実力と実績を持つ会社に頼むことが重要です。
 

公の場でのデジタルサイネージは近年、一般的な存在になりつつある。放映される映像は、想像以上の影響力を持っているという








「撮りっぱなし」映像は「造作がない」から価値があるわけでは、決してない。それは「制作技術と技量のなさ」をごまかすための「論点のすり替え」にすぎない








「撮りっぱなし」映像でよいのであれば、業者に制作を委託する必要すらない。そのような映像は、小中学校のビデオクラブ程度の作業で作ることができる








「プロダクトローンチ」など。それらしい単語を用いてうんちくを語ってみせたところで、ダメなものはダメ。完成度の低い映像を見せた時点で、視聴者は何も言わず去っていく